店長日記ブログ

<夢吟香のバケツ稲チャレンジ>7月25日 あえて土をカラカラに…「中干し」🌾

いつも蒲郡の酒屋「まん天や」の日記ブログにお越し頂きありがとうございます。
木村です。

愛知の酒造好適米「夢吟香」をバケツで育てる挑戦もスタートしてから40日が経過しました。

7月25日時点。発育の悪かったバケツの稲も藻をきれいに掃除したら持ち直したようです。

 

8月になると、いよいよ稲が穂を付け始め、9月には収穫を迎えるのですが…、
その前に越えなければいけない試練が、バケツ稲には待ち受けています。
それが、「中干し(なかぼし)」です。

「中干し」とは、あえて田んぼの水を一定期間抜き、土をカラカラに干上がらせる事です。

「そんな事をすると、せっかく育ってきた稲が枯れてしまうじゃねーか!」と、
私はマニュアルを読みながら激しく動揺したのですが、調べてみると
この中干しはバケツ稲だけでなく一般的な稲作でも行われている確立した農法なのです。

「中干し」の目的は、まず第一に「土のリフレッシュ」です。
土はヒビが入るまでカラカラに干上がるのですが、空気と直接触れ、土が酸素を取り込みます。
また同時に、今までに土の中に溜まってきた有害なガスが外に排出されます。
これにより少し疲れていた土が再び活力を得る事が出来るのです。

もう一つの目的は、「稲の根を鍛える」事です。
稲は、今までたくさんの水に満たされていた田んぼが急にカラカラになった事にビックリし、
水を求めて地中に根を伸ばします。
根は稲にとっての大事な土台です。その土台を中干しでしっかり作っておく事で、
今後稲穂を付けて強風にあおられても倒れにくい、丈夫な稲に育ちます。

でも、この中干しをやり過ぎてしまうと稲を枯らしてしまうリスクもあるため、
稲の様子を見ながら行う必要あり、と書いてあります…。
ちょっと怖いけど…、とりあえずやってしまいましょう!

2日間の断水。土はひび割れてカラカラです…。

その後、再び水を張り「中干し」終了。土が酸素を大量に取り込んだせいか、たくさん気泡が出てきました。

 

…「中干し」を何とか成功し、バケツ稲チャレンジ前半戦最後の山場を越える事が出来ました。
エネルギーを蓄えたバケツ稲達は、8月の出穂を無事に迎える事が出来るでしょうか?

この続きは、また当ブログにて報告させていただきます。

<新発売>越の誉 日本酒スパークリング「あわっしゅドライ」更に爽快な飲み心地!

蒲郡の酒屋「まん天や」の日記ブログにお越し頂きありがとうございます。
木村です。

いよいよ「第35回蒲郡まつり」が、今週末(7/29,30の二日間)に迫ってきました。

私も今年「前厄」という事で、
29日に行われる綱引き大会(厄年の部)に参加させていただきます(^^)/。

ここ最近は毎週厄年会の仲間と仕事終わりに練習してきました。
何とか優勝をもぎ取り、仲間と勝利の美酒を飲みたいと思います。

本日は優勝した後の打ち上げの場で、
ぜひ乾杯酒に使いたい日本酒スパークリングのご紹介です。


越の誉 スパークリング純米酒「あわっしゅドライ」 320ml
アルコール度数:10%
日本酒度:-37(従来のあわっしゅに比べ辛口)
原材料名:米・米こうじ(いずれも新潟県産)
精米歩合:70%
価格(税抜):630円

 

「スパークリング日本酒」としてご好評をいただいております「あわっしゅ」に、
このたび、辛口のドライタイプが仲間入りしました!

飲んでいただいた一部のお客様から、
「あわっしゅは少し甘過ぎる」というご意見もいただいておりましたが、
今回新発売の「あわっしゅドライ」は従来のあわっしゅに比べると、
アルコール度数も7%から10%にアップ、
日本酒の甘辛を左右する日本酒度も-60から-37になった事で、
甘さが控えめとなり、よりシャープでキレのある味わいになっております。

従来の「あわっしゅ」が日本酒スパークリングの入門編だとしたら、
今回の「あわっしゅドライ」は応用編という感じでしょうか。
単独で飲むだけでなく、ドライな味わいなので食前酒、食中酒としても楽しむ事が出来ます。

左が従来の「あわっしゅ」、右が今回新発売の「あわっしゅドライ」。どちらも花火ラベルが夏らしい!

「あわっしゅ」と「あわっしゅドライ」、どちらも当店の冷蔵庫で良く冷えております。
お客様のお好みに合わせてお選びください☆。

<夏の新着イタリアワインその②>イタリア元閣僚が造った高品質ワイン「モンテティ カブルニオ2011」

蒲郡の酒屋「まん天や」の日記ブログにお越し頂きありがとうございます。
木村です。

本日は、「夏の新着イタリアワイン」のご紹介、第2回目です。
今回のワインは、値段以上の品質の良さを感じる、新しいタイプのイタリア赤ワインです。


「モンテティ カブルニオ2011」750ml
・生産地:イタリア・トスカーナ州
・クラス:IGT
・葡萄品種:カベルネソーヴィニョン50%・メルロ25%・アリカンテブーシェ15%・カベルネフラン5%・プチヴェルド5%
・タイプ:赤・辛口、渋味コクしっかり・キレも良くバランスの良いフルボディ。
・価格:2,500円(税別)

醸造ワイナリーの「テヌータ モンテティ」の当主は、
何とイタリアの元閣僚という異色の経歴の持ち主であるパオロ バラッタ氏。
元閣僚の夢はイタリアの古くからあるワイン格付け制度(DOC)にしばられない、美味いワインをつくる事でした。
何もなかった土地を開墾して2004年に初のワインリリース。まだ10年そこそこですが既にワイン紙で高い評価を得ています。

ブドウ品種もイタリアワイン格付け制度で指定されているイタリア固有の品種ではなく、
「この地には、こっちのブドウが合っている」という事で、カベルネソーヴィニョン等のフランスの品種を使用。
また、ワイナリーに膨大な設備投資をして(さすが元閣僚!)、最新設備&技術を導入。
ブドウの栽培からワインの製造に至るまで、昔ながらのイタリアワイン造りにとらわれない、
純粋に品質の高いワインを追い求めて出来上がったワインです。

以前ブログでイタリアワインの新しい潮流「スーパートスカーナ(スーパータスカン)」のお話しをした事がありましたが、
このワインはまさに「スーパートスカーナの入門編」と呼べるワインだと思います。
渋味・コク・酸味全てが非常に高い次元でバランス良くまとまっている感があり、
価格以上の品質、リーズナブルでも高級感が味わえます!

なお余談ですが、こちらのワイナリーの当主パオロ バラッタ氏は、元閣僚と言うだけではなく、
近年では「ヴェネツィア・ビエンナーレ」という、
美術のオリンピックとも呼ばれている国美術展覧会の事務局長も務めているそうです。

芸術に対する飽くなき探求心が、ワイン造りに反映されているのかもしれませんね。

そんな新しい息吹を感じることが出来るイタリアワインです。皆様もぜひお試しください。

<新着>ウナギに合うお酒です!「神杉 人生劇場 山廃純米」

蒲郡の酒屋「まん天や」の日記ブログにお越し頂きありがとうございます。
木村です。

東海地方の梅雨が明けました!いよいよ夏本番です。
長男が通う幼稚園も昨日(7/20)が終業式で、本日から夏休みに入りました。

その長男ですが、夏休み初日で興奮しているのか、今朝は6時頃に早起きして、
「〇〇に行きたい!」「◇◇が食べたい!」と叫びまくり、ずっとうるさいです💦。

まるで普段押さえつけられていたものが一気に噴き出してきたかのよう…。
その様子を見て、まだ慣れていない新しい環境の中で、長男も今まで少なからず気苦労をしていたのかなと感じ、
この夏休みは、出来る限り子ども達のやりたい事を自由にさせてあげたいなと思いました。

さて、そんな感じで今年の夏休みが無事スタートしましたが、
その次にやってくる行事は…、

「土用の丑の日にウナギを食べる事」です!

それも今年は7/25(火)、8/6(日)と、土用の丑の日が2回もあります。
私の近所のスーパーでも、三河一色産のウナギの予約販売が大々的に実施されてます。

当店ではウナギは売っておりませんが、「ウナギに合う酒」は売っております!
そこで今日は、当店で新たにお取扱いさせていただく事になった、
地元愛知の「ウナギに合う地酒」を紹介させていただきます。


「神杉 人生劇場 山廃純米」720ml
・原料米:愛知県安城産「若水」(精米歩合70%)
・アルコール度数:18~19%
・価格(税別):1,109円

200年以上の歴史を持つ、愛知県安城市の神杉酒造が造る、
とても濃醇で飲み応えのある純米酒です。
契約栽培された安城の酒造好適米「若水」を使い、
山廃仕込み後、お酒の色が「琥珀色」になるまで、低温熟成させており、
豊かなコク、酸味、旨味、アルコール感を持った、力強くふくよかな味わいです。

蔵元さんも「名古屋メシに合うお酒です」と推奨している通り、
ウナギの蒲焼やひつまぶし、味噌煮込み等、濃厚な味の食事に非常に良く合います。

また、このお酒の名前「人生劇場」は、愛知県幡豆郡出身の作家である
尾崎士郎の自伝小説より命名されました。
琥珀色に熟成した重厚な味わいは、
まさに士郎さんの送った太く、濃密な人生を象徴しているかのようです。

上のPOPにもありますように、お燗しても美味いですし、
アルコール度数も通常のお酒より高く、味わいもしっかりしているお酒ですので、
今の季節(夏)は氷を入れて「オンザロック」で飲んでも身体に優しく美味しいですよ。

土用の丑の日のウナギのお伴に、この「人生劇場」をお楽しみください!

<夢吟香のバケツ稲チャレンジ>7月18日 バケツ毎に成長の差が出てきました🌾

毎度蒲郡の酒屋「まん天や」の日記ブログにお越し頂きありがとうございます。
木村です。

ブログの更新が一週間も止まってしまい申し訳ございません<m(__)m>。

ここ最近、九州北部をはじめ、日本列島各地で豪雨や竜巻などが相次いで発生し、
それによる甚大な被害が連日ニュースで報道されております。
昔から梅雨の末期に入ると、大雨等が多くなると言われておりましたが、
近年は、その大雨の程度や頻度が昔に比べて異常なほど増大していると感じます。

今回の日本列島を襲った豪雨も、地域の生活インフラに大きな爪跡を残し、
大勢の方の命が奪われてしまいました。
多くの農家も田畑が水没して、せっかく育ててきた農産物が台無しになる等の被害を受けました。
これらの農業被害は、私たちの食卓にも徐々に影響が出てくる事と思われます。

お酒の販売をする立場の私にとって、
杜氏さんが技術を駆使し、麹菌や酵母など自然界の力をコントロールしながら美味しいお酒をつくり出す様を見て、
自然の力の「素晴らしさ」に感嘆する事は多かったのですが、

今年の豪雨であらためて、自然の力が、
人の力では手に負えないほど強大な力になった時の「恐ろしさ」を感じました。
梅雨は毎年やってきますが、もはや「梅雨はジメジメして嫌だよね~」というグチをこぼすくらいでは済ます事の出来ない、
恐ろしい自然現象になってきているような気がします。

今まで当たり前に人が出来ていた事が、自然の力のさじ加減一つで全く出来なくなってしまう恐怖すら感じました。

当たり前に日々生活出来ている事、ご飯が食べられる事、お酒が飲める事…、
そのためには自分が健康である事ももちろん大切ですが、
何らかの形で自然と向き合い、自然と仲良くする事で、自然がもたらしてくれるものについて日々考える事が大切なのかな、

…と、ブログも更新せず自分なりに考えていた、この一週間でした。

 

さて、私が現在、唯一自然と向き合っている「夢吟香のバケツ稲チャレンジ」ですが、開始からはやくも一か月が過ぎました。
バケツも4つに増え、土の配合も変えた前回の報告から約2週間過ぎましたが、果たしてどうなっているでしょうか?
下は7/18時点の稲の写真です。

バケツによって成長具合に差が出始めてきました。。
順調に50cm近くまで育ってきているバケツもあれば、
30cmくらいの高さまでしか育っておらず、苗もヒョロヒョロと細長く頼りなく、
少し緑から茶色が混じってきているバケツもあります。

一番生育の悪いバケツ稲を覗いてみると…、

緑色の藻が水の表面を覆いつくしてました!!

これは「アオミドロ」という藻の一種で、一定以上の養分と温度があればどこでも繁殖します。
稲への害はありませんので、そのまま放置しておいたのですが、、
最近の気温の上昇で、いつの間にかバケツ一杯になるほど大量繁殖していました!

JA様ホームページの「バケツ稲FAQ」を確認してみると、
「アオミドロがバケツの表面を覆うほどに増えると、
土に日光が当たらなくなり、稲への栄養が少なくなってしまいます。
その場合、水と一緒に流し出して新しい水を入れてください。」
と書かれてました。

…なるほど、このバケツ稲は藻に邪魔されて呼吸が出来なかったみたいです。
それでなかなか生育出来なかったみたい。。。
そして一つ、藻の異常繁殖について思い当たるフシがありました。

稲を生育するのに、土には栄養はあまり必要としないようで、
今回のバケツ稲の土も当初、肥料は少ししか混ぜていなかったのですが、
バケツ稲が成長してきたため、バケツを4つに増やして植え分けをした際、
黒土が足らなくなり、近所の百円ショップに売ってた培養土で埋め合わせたバケツが一つありました。

それが今回、藻だらけになって生育が悪くなってしまったバケツ稲でした。
他の3つのバケツに比べ、栄養価の高い培養土が多いため、
アオミドロが繁殖しやすい環境に合ったと思われます。

まるでこのバケツ稲に、私の土作りの手抜きを見抜かれてたようです😥。
すまん、「ソレイイネ4号」(…と名付けました💦)
ものぐさせずに、ちゃんとホームセンターまで行って黒土買ってきたらよかったよ…。

罪滅ぼしに、まずは青い藻が増えてきたそいつの水を全部入れ替え、呼吸しやすくしました。
とりあえずこれで様子を見て、持ち直してくれれば良いのですが、
もしそれでも生育が改善しない場合は、もう一度土を配合しなおそうと考えております。

場所もバケツをローテーションさせて、陽当たりを変えてみました。

7月の末にはいよいよ稲づくり前半戦のハイライト「中干し」を予定しております。
また当ブログにて報告させていただきます。