<夏の新着イタリアワインその②>イタリア元閣僚が造った高品質ワイン「モンテティ カブルニオ2011」

蒲郡の酒屋「まん天や」の日記ブログにお越し頂きありがとうございます。
木村です。

本日は、「夏の新着イタリアワイン」のご紹介、第2回目です。
今回のワインは、値段以上の品質の良さを感じる、新しいタイプのイタリア赤ワインです。


「モンテティ カブルニオ2011」750ml
・生産地:イタリア・トスカーナ州
・クラス:IGT
・葡萄品種:カベルネソーヴィニョン50%・メルロ25%・アリカンテブーシェ15%・カベルネフラン5%・プチヴェルド5%
・タイプ:赤・辛口、渋味コクしっかり・キレも良くバランスの良いフルボディ。
・価格:2,500円(税別)

醸造ワイナリーの「テヌータ モンテティ」の当主は、
何とイタリアの元閣僚という異色の経歴の持ち主であるパオロ バラッタ氏。
元閣僚の夢はイタリアの古くからあるワイン格付け制度(DOC)にしばられない、美味いワインをつくる事でした。
何もなかった土地を開墾して2004年に初のワインリリース。まだ10年そこそこですが既にワイン紙で高い評価を得ています。

ブドウ品種もイタリアワイン格付け制度で指定されているイタリア固有の品種ではなく、
「この地には、こっちのブドウが合っている」という事で、カベルネソーヴィニョン等のフランスの品種を使用。
また、ワイナリーに膨大な設備投資をして(さすが元閣僚!)、最新設備&技術を導入。
ブドウの栽培からワインの製造に至るまで、昔ながらのイタリアワイン造りにとらわれない、
純粋に品質の高いワインを追い求めて出来上がったワインです。

以前ブログでイタリアワインの新しい潮流「スーパートスカーナ(スーパータスカン)」のお話しをした事がありましたが、
このワインはまさに「スーパートスカーナの入門編」と呼べるワインだと思います。
渋味・コク・酸味全てが非常に高い次元でバランス良くまとまっている感があり、
価格以上の品質、リーズナブルでも高級感が味わえます!

なお余談ですが、こちらのワイナリーの当主パオロ バラッタ氏は、元閣僚と言うだけではなく、
近年では「ヴェネツィア・ビエンナーレ」という、
美術のオリンピックとも呼ばれている国美術展覧会の事務局長も務めているそうです。

芸術に対する飽くなき探求心が、ワイン造りに反映されているのかもしれませんね。

そんな新しい息吹を感じることが出来るイタリアワインです。皆様もぜひお試しください。