気配りと継続!蓬莱泉のロングセラー定番酒「特別純米 可。(べし)」

蒲郡の酒屋「まん天や」の日記ブログにお越しいただきありがとうございます。
木村です。

少々出遅れてしまいましたが、いよいよ夏本番の7月がスタートしました!
東海地方はまだ梅雨空が続いておりますが、関東甲信越では早くも梅雨明けが発表され、
全国各地で最高気温が35度を超える「猛暑日」を記録する等、暑さも本番を迎え、
蒲郡でも、ついにセミの鳴き声が聞こえるようになりました。

この暑さに私の相棒「パソコン」も夏バテを起こしてしまったのでしょうか、
ここ数日、突然電源が落ちてしまう症状が頻繁に起こり、このブログも更新がしばらく滞ってしまいました。

このパソコンは長男が生まれるタイミングで購入しましたので、6年近くも大きな故障も無く頑張ってくれてましたが、
これまでの使い方を思い返してみると、電源をつけっぱなしの状態で何日間もスリープモードで動かす事が多く、
「かなりパソコンに負担を掛けていたんだな」と、今になって反省しております…_∥ ̄|〇。

今回のパソコンの夏バテ事件で私は、仕事や会社に関わらず何事も継続のためには、自分本位のやる気だけではなく、
いつも当たり前に自分の周りに存在するもの、それに対する気遣いやメンテナンスを怠らない事が必要なんだと感じました。

そう言えばこのパソコンの同級生である私の長男も、去年の今頃に熱中症になってしまったのを今思い出しました(驚)!
皆さんもこれからの暑い季節、ご自身の体調ももちろんですが、
ご自身の周り、特に大切な方への気配りもお忘れなくお過ごし下さい。

 

…さて、日本酒の世界でも冬に比べると、暑い夏には売上げが「夏バテ」を起こすかのように伸び悩みます。
この季節はアルコール飲料の中でも、渇きをいやすための「止渇(しかつ)飲料」としてのニーズが増えるため、
旨みを味わう日本酒より、渇きを癒すビールのような低アル&炭酸系のアルコール飲料を体は欲するので無理も無いのですが、

酒屋の立場からするとこんな時、日本酒でも一年を通じて美味しく飲む事が出来る「定番酒」の存在はありがたいと感じます。

リーズナブルで気軽に飲めて、食事と合わせながら冬は温めて夏は冷やして、オールシーズン楽しめる日本酒、
これは私が考える「定番酒」の定義ですが、このような定番酒が落ち込みがちな夏場の日本酒需要を下支えしてくれます。

そんな定番酒として、昔からロングセラーを続けている蓬莱泉の日本酒を本日は紹介させていただきます。

蓬莱泉 特別純米 「可。(べし)」
・原料米:(麹米)夢山水 (掛米)チヨニシキ
・精米歩合:55%
・アルコール度数:15%
・概要:酸味が少なくあっさりとした口当りのスッキリ型純米酒。
・価格(税別):1,250円(720ml)  2,500円(1800ml)

 

愛知県の地酒「蓬莱泉」の数あるお酒の中でも昔から売上NO.1。地元の方々に愛され続けている定番酒です。

以前当店で「蓬莱泉を楽しむ会」というお酒イベントを行いましたが、
「冷やしてもお燗にしても美味しい!」「すっきりしているので料理に合わせやすい」と、大変好評でした。
(蓬莱泉を楽しむ会の開催報告ブログはコチラ

麹米に使われている「夢山水」は、今では有名な愛知の酒造好適米ですが、
元々は愛知農試山間試験場、県食品技術センター、そして「蓬莱泉」の関谷醸造が協同開発した品種なのです。
それを純米吟醸酒並みの55%まで精米する事で、純米酒でありながらもくせの無いすっきりとした味に仕上がっております。

ラベルの文言は江戸時代の漢詩人、菅茶山(かんさざん)の文から。ラベルの僧侶は達磨大師。
「可。」という酒銘は、ラベルの結句「吾輩紳に書すべし」の最後の「べし」から名付けたそうです。
調べてみるとこの結句の和訳は「私は飲酒の心得として書き留めておこう。」という意味らしいのですが、

私は「可。」という名前に、
「どんなシーズンでも、どんな飲み方でも、どんな料理にも、
あらゆるシチュエーションに合わせる事が可能な、オールマイティで万人受けするお酒。」
というような意味があると、自分で勝手に捉えております。

あらゆる客層や飲用シーンを全方位的に想定し、そのシーン全てにおいて「可。(OK!)」がもらえるような、
そんな周りへの気配りで造り出されたような純米酒です。長年ロングセラーになっているのも肯けますね。

一年を通した定番酒としてこちらの「可。」。暑い夏に冷やして飲む晩酌酒としても「可(OK)」ですよ!