店長日記ブログ

<ご連絡>シャンパーニュ「テタンジェ ブリュット レゼルブ」品切れ。次回入荷は5月初旬です。

蒲郡の酒屋「まん天や」の日記ブログにお越しいただきありがとうございます。
木村です。

先日、当ブログにて紹介させていただきましたフランスのシャンパーニュ
「テタンジェ ブリュット レゼルブ 750ml」が品切れしてしまいました。
(紹介ブログはこちら)

テタンジェ ブリュット レゼルブ 750ml 化粧箱入り

ノーベル賞の晩餐会にもこのテタンジェ・ブランドが3年連続提供される等、
特別なお祝い事にはピッタリのシャンパーニュです。
優れた芳香が広がり、エレガントかつフレッシュなバランスの良い味わいに
仕上がっています。

次回の入荷予定が5月初旬となっております。
入荷次第またこちらのブログで告知させていただきます。

恐れ入りますが入荷まで今しばらくお待ちくださいます様、
よろしくお願い申し上げます。

日本酒を脅かすもの⑥ ~お酒の個性を彩る様々な名水~

蒲郡の酒屋「まん天や」の日記ブログにお越しいただきありがとうございます。
木村です。

日本酒の試飲会やイベントに参加すると、
出品している蔵元さんの酒造りに使用している「仕込み水」が、
ペットボトルに詰められて、会場のテーブルに並んでいる事があります。

試飲とは言え、色々な種類のお酒を飲み続ける訳ですので、
当然体に負担がかかるし、頭も酔っぱらってきます。
最悪の場合は悪酔いして、会場のトイレで2時間こもりっきり…。
トイレから出てきた後、思うのは「お酒はもうこりごり…」という後悔。
何のための試飲会かわからなくなります。(ちなみに10年前の私の実話です)

そんな時、蔵元さんの「仕込み水」が飲めると嬉しいですね。
「和らぎ水(やわらぎみず)」として、お酒を飲む合間に水分補給すると、
体内のアルコールを中和してくれますので、悪酔いを防いでくれます。
悪酔いに懲りた私は、それ以来お酒の量以上の水を飲むようにしてます。

そして「仕込み水」の味わいも、飲んでみるとそれぞれ違う事に驚きます。
「トロッ」だったり「スッ」だったり「キリッ」だったり、、
どれも美味しいのですが、蔵元によって特徴が大分違う事を実感できます。

今回のブログは「日本酒を脅かすもの」第6回。
日本酒に使われるお水の性質を具体的に掘り下げていきます。

1:名水あるところに銘酒あり。日本の代表的な水源

「日本酒生産量ベスト3」は、
兵庫、京都、新潟がずっとベスト3の座を守り続けていますが、
これらの地域に共通しているのは、
日本酒造りに適した水源に恵まれているという事です。

代表的な都道府県の水源を紹介させていただきます。
(以下はSSI利き酒師講習テキスト「日本酒の基」からの出典です)

代表的な水源
兵庫宮水(兵庫県西宮市の海岸近くの地下から汲み上げられる地下水)
京都伏見の御香水
新潟信濃川、阿賀野川、福島潟、角田山霊水など
岩手金沢清水、龍泉洞地底湖、馬渕川など
静岡天竜川、太田川、大井川、狩野川、富士山南アルプスの伏流水など

このような良質の水源近くには、昔から蔵元が多く存在します。

最良の酒が造られる必要な要素は、主に以下の4つです。

1・良質な原料を得ること
2・優秀な杜氏や、仕込みの時期に人員の確保ができること
3・日本酒造りに適した気候であること
4・良質で大量の水を確保できること

昔から銘醸地とされるところは、これらの条件を全て兼ね備えていたから
美味しい日本酒を造る事が出来ました。

現在、1~3の条件に関しては流通システムの発達や機械化等により、
原料の調達、人材や技術の確保、一年を通しての醸造が可能となりました。
しかし、4の水だけは遠くから運ぶ事は不可能です。
タンクローリーで運ぶ手段もありますが大変なコストがかかります。
つまり水の確保だけは現在でも自然から取水する方法が最良であるため、
日本酒の蔵元の多くは、良質な水源近くに今も存在し続けています。

2:水の硬度がお酒の味わいを左右する

市販のミネラルウォーターのラベルに「硬度○○dh」等の表示があります。
硬度とは水に含まれるカルシウム、マグネシウムの割合を表す指標です。
例えば100mlの水にカルシウム、マグネシウムが1mg含まれている時、
ドイツ硬度で「1dh」となります。(アメリカ硬度換算だと17.8ppm)

この硬度によってお酒はもちろん、仕込み水自体の味わいも違ってきます。
先程書いた「トロッ」だったり「スッ」だったり「キリッ」だったりは、
この硬度の違いによるところが大きいです。
以下に水の硬度についての目安表を掲載します。
(こちらもSSI利き酒師講習テキスト「日本酒の基」からの出典です)

この表を見ると日本酒用の水は、ほとんどが軟水に属しているようです。
一般的に軟水で仕込んだお酒は優しくきれいな味わいになるといわれ、
硬水で仕込むと酸が強めでキリッとした辛口の味わいになるといわれます。

京都伏見の水(硬度4dh)で仕込んだ京都の酒は、
優しく甘口の味わいから「女酒」と称され、
灘の宮水で仕込んだ酒は、力強い味わいから「男酒」と称されています。

その他の地域のお酒で、
水に特色のあるものを少し紹介させていただきます。


「静岡県 花の舞 純米吟醸生原酒」
天然の超軟水、南アルプスの伏流水を使用。
トロリとした舌ざわりで非常に優しい口当りです。

 


「奈良県 油長酒造 風の森 ALPHA type3」
金剛葛城山系深層地下水を使用。超硬水のため非常に硬質なボリューム感があり、
ほのかに炭酸ガスを含んだフレッシュな味わいと相まって舌に心地良いです。

このようにお酒造りのお水は、原料のお米と同様に
蔵元の酒の特色を方向付ける重要な役割を担っております。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今までは原料のお話でしたが、
次回からいよいよ酒造りのお話に入ります。

 

<酒雑談>4/23はクラフトビールの日!

蒲郡の酒屋「まん天や」の日記ブログにお越しいただきありがとうございます。
木村です。

今回のブログは、いつもの「商品紹介」や「日本酒を脅かすもの」はお休みで、
ただの「酒雑談」です。肩の力を抜いて足を崩してお読み下さい(笑)。

1:日本クラフトビールの成長

最近、日本でもクラフトビールが人気です。
クラフト(手作り)ビールとは簡単に言うと、
地方の小規模なビール醸造会社で、熟練のビール職人が、
こだわりの手法や発酵方法を用いて造る高品質のビールの事です。

ビール業界は当初、酒税法上の取り決めで
「ビールの製造免許は年間2,000キロリットル造らないと付与しませんよ」という
厳しいハードルがあったため、新規参入が難しかったのですが、
1994年の酒税法の改正で、製造基準が2000キロリットル→60キロリットルまで
引き下げられた事をキッカケに、全国各地で小規模なビール会社が次々と登場、
いわゆる「地ビール」ブームがはじまりました。

このブーム真っ只中の頃、私は旅行好きの大学生だったのですが、
北に旅行した時、当時人気の「銀河高原ビール」を飲んだのを覚えてます。
今みたいにネット通販やスーパーで簡単に手に入らない時代だったので、
お土産に大量に買ってしまい、旅行の帰りは重い荷物に四苦八苦してました。

しかし日本は徐々にデフレ経済に突入。品質に対して価格が高い事もあり、
2000年代前半には日本の「地ビール」ブームは終息してしまいます。
その後、技術向上に励み高品質のビールを造る醸造所も出てきて、
世界的なクラフトビールのブームの後押しもあり、
2010年頃から「クラフトビール」が、新しいビールの火付け役として、
日本国内でも市場が拡大、今も成長を続けています。

私見ですが、この「クラフトビール」ブーム、「地ビール」の時と違うのは、
インターネットでの情報の伝わり方が昔よりもケタ違いに早くなった事、
ネット通販や近所のスーパーにも「クラフトビールコーナー」があるくらい
私たちの手に入りやすくなった事、
あとは少なからずデフレ傾向も当時よりマシになっている事、
こんな背景も少なからず市場拡大の後押しをしているかな、と思います。

2:4/23は「クラフトビール」の日!

ビールの本場であるドイツには「ビールの日」があって、それが4/23。
16世紀に世界で初めてビールが定義された日だそうです。
ビールの日制定以降、ドイツビール産業の隆盛は言うまでもありません。
それにあやかり日本でも、
1999年に同日の4/23が「クラフトビールの日」に制定されました。

まさに今週末ですね!
日本も徐々に定着しつつあって、都心のクラフトビール専門店等で、
この日を祝うイベントが予定されているようです。
お住いの地域で開催されるイベントをチェックしてみてはいかがでしょう?

3:トイレの排水からビール造り?

最近日本酒造りに使われるお水についてブログを書いていた時に、
衝撃的なニュースを見つけました。

アメリカはカリフォルニア州のクラフトビール醸造会社「ストーン」。
この会社は日本のクラフトビールブームの火付け役になった
有名なブリュワリーなのですが、

今年の3月半ばに、何とトイレの排水を再生処理し、
その再生水を使って醸造したビールを造ったと発表しました。
そのビールの名は「フル・サークル(full circle)」!

この名を聞くと、大学時代に聴いたエアロスミスの楽曲「フル・サークル」が
個人的にどうしても頭をよぎってしまうのですが・・・(笑)、
再生処理しているとはいえ元は排水、口にする事に抵抗を覚えてしまします。

このビール誕生のきっかけは切実なもので、
ストーン社のあるカリフォルニア州で、
2012年~16年に雨不足による大干ばつに見舞われました。
それ以降同州では水のリサイクルの取込みが活発に行われているそうで、
このフル・サークルはその技術の検証のために開発されたそうです。

このビールは実用化や、店頭に並ぶ事はまだ無いようですが、
日本のように水資源に恵まれた国でも、異常気象や災害によって、
予期せぬ水の枯渇が発生する可能性はゼロではありません。

クラフトビールだけでなく、日本酒その他の食品飲料にとっても、
自然本来のきれいな水源を守っていく、という取り組みと併せて、
水源が使えなくなった場合の緊急対応策も考えておく事が
今後必要になってくるかもしれないですね。

「酒雑談」にお付き合いいただき、有難うございました。
この流れで次回は、日本酒に使われるお水の話に戻りたいと思います。

<ご案内>残りあと3日!春のプレゼントキャンペーンは4/22(土)まで。

毎度「まん天や」の日記ブログにお越しいただきありがとうございます。

「まん天や春のプレゼントキャンペーン」も4/22(土)まで。
残すところ、あと3日間となりました!
今回は、再度キャンペーン内容のご案内させていただきます。

<キャンペーン内容>
4/22(土)まで、当店にご来店、またはオンラインショップで、
3,000円以上のお買い物をしていただいたお客様に、
もれなく「一色屋の海老せんべい(お好み)45g」1袋をプレゼント致します!

(ご注意)オンラインショップでお買い物の場合
*おせんべいは商品の箱に同梱して発送致します。
*お届け先がご注文者様の住所と同じ場合に限らせていただきます。

プレゼントの海老せんべいも在庫が底を尽きかけておりましたが、
本日追加分が一色屋さんから入荷してきました!
これで最終日までは何とか大丈夫そうです。

この週末は、一色屋の海老せんべいを食べながら「家飲み」はいかがでしょう?
このキャンペーンの機会をお見逃しなく!ぜひご利用くださいませ。

ノーベル賞晩餐会で御用達のシャンパーニュブランド。晴れの舞台に信頼の品質「テタンジェ ブリュット レゼルブ」

蒲郡の酒屋「まん天や」の日記ブログにお越しいただき有難うございました。

東海地方のローカル情報で恐縮ですが、中京テレビ(日本テレビ系列)で、
毎週土曜日11:45~12:00に「ゴリ夢中」という番組が放送されてます。
お笑いコンビ「ガレッジセール」のゴリさんが自転車に乗ってぶらり旅。
人と触れ合いながら名鉄沿線の各地域の見どころを巡っていく旅番組です。

今月4月は蒲郡特集で、毎週蒲郡の魅力的なスポットが紹介されてます!

4月1日放送分より。毎週録画して見てます。

竹島の八百富神社も紹介されてました。(私の朝のジョギングコースです👟)
日本七弁天のひとつに数えられる竹島弁天様という女性の神様が祀られており、
縁結びのパワースポットになっているらしいです。

私が10代の頃、この神社にかかる竹島橋を渡ったカップルは、
弁天様の嫉妬の力によって別れてしまう、と聞いた事がありましたが、
どうやらガセネタだったらしいです。。

今までの放送で竹島→三谷→形原と来まして、来週4/22の放送では
ご近所の「和カフェ千草」さんが、ゴリさんの突撃を受けるそうです。
今回も録画して見るのを楽しみにしています!では本題です。

本日は久しぶりにワインのご紹介。
本家フランスのシャンパーニュです。

「テタンジェ ブリュット レゼルブ 750ml」

化粧箱は保護フィルムをかけております。

・生産者:テタンジェ
・クラス:ACシャンパーニュ
・葡萄品種:シャルドネ・ピノノワール・ピノムニエ
・タイプ:白発泡 辛口
・価格:5,500円(税抜)

1934年の創業以来、4代にわたり家族経営を続けるテタンジェは、
今や押しも押されぬ大手シャンパーニュ・メゾンに成長しました。

ちなみに当店「まん天や」は、
1929年の創業以来、3代にわたり家族経営で(細々と)続いております。
規模は全然違うのですが、テタンジェ家の来歴にとても親近感を覚えます。
現在家族経営で続けているシャンパンメーカーは非常に少ないのです。

「シャルドネの聖地」とも呼ばれるコートデブラン地区に最高レベルの畑を持ち、
そこで自社栽培された、こだわりのシャルドネを原料に使用。
瓶内2次発酵後、3年以上セラーで熟成させました。
優れた芳香が広がり、エレガントかつフレッシュな
バランスの良い味わいに仕上がっており、どっしりとした安定感を感じさせます。

安定した品質の良さを生み出すテタンジェは多大な信頼を寄せられており、
2014~16年のノーベル賞晩餐会にて、
3年連続でテタンジェブランドのシャンパーニュが採用され、
出席者に振舞われました。
3年連続で採用されたシャンパーニュブランドは、
今までで、このテタンジェのみです。

また、日本でも昨年2016年に開催された、
日本の女性による初めての国際ワインコンペティション「サクラアワード」で、
最高賞である「ダイヤモンドトロフィー」を受賞し、
今、日本(特に女性)で一番注目を浴びているシャンパーニュと言えます。

ノーベル賞の晩餐会とまではいかないかもしれませんが、
何か特別な記念日、お祝いの席、晴れの舞台で乾杯したり、
大切な人への贈答等にふさわしい、贅沢なシャンパーニュです。