お酒造りの新兵器!ノリタケの「スタティックミキサー」が中日新聞に紹介されました。

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木村です。

本日2020年8月6日の中日新聞の朝刊に、
奥三河の地酒「蓬莱泉」醸造元である関谷醸造の関谷 健社長の写真付きの記事がありました。

(2020年8月6日の中日新聞より)

 

この記事を読んでみますと、関谷醸造様は今年5月にお酒造りの新しい設備として、
名古屋に本社を構えるノリタケカンパニーリミテド様の「スタティックミキサー」を導入。
お酒造りの工程の効率化や品質の向上につながっている、という内容でした。

記事によりますと、この「スタティックミキサー」は配管内にらせん状の羽根を配したミキサーで、
二酸化炭素を加えて発泡性のある酒に加工したり、水を加えてアルコール度数を調整したりできるほか、
効率的な加熱殺菌(火入れ)処理を従来よりも短時間でできる事によって、
火入れ酒なのにより生酒に近いフルーティな味わいを残すことができる、という多くのメリットがあります。

記事では、このシステムを導入した関谷醸造は従来の方法と比べ、半分以下の時間で均一に熱が入り、
部品の清掃もしやすくなる等の効果が表れ、「味、香りともより良いお酒ができるようになった」
新設備の効果の手応えをつかみ、ノリタケ様も「酒造会社の困りごとを解決したい」と、
今後も酒業界を革新していくようなアイディアを実現していく…という流れで記事は締められていました。

この記事を見て、このコロナ禍の中でも進化のための一手を打った関谷醸造様に感心すると共に、
既にこのシステムを使って詰められたお酒(市販酒)が無いか、関谷醸造様に問い合わせしてみました。
その結果…、

今年の5月下旬に新発売された、蒲郡みかん果汁を使ったリキュール「MIKAN(ミカン)」が、
この「スタティックミキサー」システムで火入れ、瓶詰めされたお酒の第一号だそうです!
(このほうらいせんリキュール「MIKAN」の紹介ブログはコチラ

この「MIKAN」を飲んだ時に感じた。まるで搾りたてのみかんジュースのようなフレッシュな果実味は、
1本(720ml)に蒲郡みかん12個分の果汁が入っている事ももちろんですが、
このノリタケ・スタティックミキサー・システムによるところも大きいのではないでしょうか!

そして他の定番の市販酒の火入れ&瓶詰めでも、順次このシステムが採用されていくそうです。
これからどれだけ美味しくなっていくのか、以前のシステムで詰めたお酒と飲み比べてみたいですね。
今後の「蓬莱泉」「一念不動」に注目したいと思います!