日本ワインの粋を集めた甘口ワイン「マンズ ソラリス 信濃リースリング・クリオ・エクストラクション 2014」

こんにちは。早いもので2月も本日で終わろうとしています。
日々少しずつ暖かくなるにつれ、
私の目と鼻にある「花粉センサー」も、確実にうずき始めてきました。

今回のブログは前回に引き続き、ワインの話題です!
前回は食前酒に最適なスパークリング(クレマン)でしたが、
今回は、食後のデザートワインにおススメの、
贅沢な極甘「日本ワイン」のご紹介です。

近年、国際的な評価も高くなってきた日本ワイン。
来年2018年10月から、国産ブドウのみを原料とし、
国内で製造された果実酒のみが「日本ワイン」と名乗れるという、
国税庁による表示ルールが施行され、更なる品質の向上が見込まれます。

今までは日本ワインとうたいながらも、
原料は海外から輸入したブドウ、濃縮果汁だったりする場合もあって、
表示に関しては製造元や業界の判断基準に任されていましたが、
法制度として基準が明確化されます。

フランスの「AOC」のようなワイン法が、日本にも出来るという事は、
今まで以上に日本ワインの品質、個性が問われる事となり、
良いワインが出来るようになる。その結果、
日本ワイン全体の国際的な評価や価値が更に上がっていく事になります。
今後の日本ワインの展望がとても楽しみですね。

そんな正真正銘「日本ワイン」を作るワイナリーの中でも、
老舗の「マンズワイン」は独自のブドウ品種、独自の製法で、
個性あふれる品質の高いワインを生み出し続けています。

「マンズ ソラリス信濃リースリング・クリオ・エクストラクション 2014」
 ・醸造地:マンズワイン小諸ワイナリー(長野県小諸市)
 ・葡萄品種:信濃リースリング100%   ・価格:5,000円(税抜)

(右の写真はマンズワイン醸造責任者の松本信彦様です)

原料葡萄である信濃リースリングは、マンズワイン独自の交配品種で、
華やかな果実香と甘味があります。

そして「マンズ・レインカット」という独自の栽培法。
欧州に比べると雨が多い日本でも健全で糖度の高い葡萄が出来るように、
透明な防雨フィルムを用いて、太陽光を十分に当てながら、
かつ葡萄の木がかび病等の病害にならない風通しを確保する栽培法で、
丹念に育てられました。

そして、醸造には2つの技が生きています。
まずは「クリオ・エクスラクション」という醸造法。
完熟栽培された信濃リースリングを凍らせて、溶けてくるところを搾る事で、
果実の最も糖度の高い、品質の高い部分のみを選択的に搾る事が出来ます。
そして「ジュースリザーブ法」でワインに果汁の一部を加える事で、
リースリング特有のみずみずしい甘さと酸味、濃厚な香りが引き立ちます。

原料、栽培、醸造過程に至るまで、随所にマンズワインならではの
技術や工夫が光る、極めてリッチなデザートワインです。
世界3大貴腐ワインにも負けない味わいが、
日本ワインでも堪能出来る時代になったと、感嘆する逸品です。