宮崎県の本格焼酎展示試飲会に行ってきました!

蒲郡の酒屋「まん天や」の日記ブログにお越しいただき誠にありがとうございます。
木村です。

昨日2/15は名古屋の名鉄グランドホテルで開催された、
「宮崎県の本格焼酎 展示試飲会」に参加させていただきました。

  

当店では現在、取り扱いをしている焼酎のラインナップを見直しておりますが、
見直しポイントの一つとして挙げているのが
「数は少なくても、バラエティは豊かにする」です。

当店は小さな酒屋ですので、置く事が出来る商品の数も限られております。
それでも様々なお客様の要望にお応えしたいため、
数多くの原料、造り方、熟成方法、ブレンド方法がある焼酎の中から、
少数アイテムでも「ツボ」を押さえた品揃えをしていきたい、と考えていたそんな時…、

宮崎県酒造組合様から宮崎県の本格焼酎の展示試飲会にご招待していただきました!

日本酒やワインの試飲会やイベントはよく開催されてますが、
焼酎の試飲会は中部地方ではなかなか開催されないので、
宮崎県の色々な焼酎が試飲出来る絶好のチャンスが、本当にグッド・タイミングでやってきました!
私は嬉々として試飲会会場に入り、約40種類近くの焼酎を試飲(もちろん吐き出してます)しながら、
各ブースの蔵元さんから焼酎についてのお話をたくさんお聞きする事が出来ました。

宮崎県は昔「日向国(ひゅうがのくに)」と呼ばれていたくらい、温暖な気候で様々な農作物が豊富な地域。
それに加えて、北は麦焼酎王国の大分県、西は球磨焼酎など米焼酎造りが盛んな熊本県、
南はさつま芋焼酎で有名な鹿児島県に隣接しているため、様々な焼酎文化が宮崎県に流入。
その影響で宮崎焼酎は、麦、米、芋のような主要なものだけでなく、粟、唐きび、蕎麦、山芋、栗など、
色々な原料を使った焼酎が多く、実にバラエティに富んでおります。

芋焼酎で有名な霧島酒造様、麦焼酎で有名な黒木本店様、そば焼酎で有名な雲海酒造様、どれも宮崎県の焼酎蔵です。
一つの原料にこだわり、その中で麹の違い、蒸留方法の違い、ブレンドの違い、熟成方法の違いなどで、
自社の製品ラインナップに奥行きを出している蔵元さんもあれば、
麦、芋、雑穀など様々な原料の焼酎を造り、違った原料の味わいの中にもその蔵独自の一貫した特色を加える事で、
バラエティ豊かな中にも統一感をだしている蔵元さんもあります。

それぞれこだわりをもった蔵元さんのお話しを聞くのは本当に面白く、
試飲をしながら色々な宮崎焼酎のいろはを教えていただきました。

宮崎県の中では本格焼酎のアルコール度数は「20度」が一般的で、
県外に対してのみ「25度」の製品を造っているという事も今回初めて知りました!
戦後に国税局が宮崎県にだけ税金の安い20度焼酎の製造を許可した事が発端との事です。

今回、宮崎県でしか飲めない20度の焼酎も複数試飲させていただきましたが、
ストレートでも非常に飲みやすく、香りや味が25度に比べてまろやかな印象を受けました。
これも宮崎ならではの焼酎文化ですね。

仕事のため約2時間だけでしたが、非常に有意義な展示試飲会でした。
これを名古屋で企画していただいた宮崎県酒造組合様に大感謝です!
それぞれの焼酎蔵がそれぞれ違った「こだわり」を持ち、
その「こだわり」が集まる事で、「多様性(バラエティ)」が生まれる事を再確認出来ました。

うん。多様性はバラエティ。バラエティは色んな娯楽を組み合わせたもの。楽しい品揃えにしなくちゃ!

今回の試飲会で私が感銘を受けた焼酎が入荷次第、当ブログでも順次紹介させていただきますので、
ぜひご期待ください。

*帰りには名鉄ビル名物「ナナちゃん」がお出迎え!