<新着>三日麹が生み出す重厚なコクと香り「泡盛 松藤プレミアムブレンド 30度」

蒲郡の酒屋「まん天や」の日記ブログにお越しいただきありがとうございます。
木村です。

ただ今当店では、取り扱いをしている焼酎のラインナップを見直しておりますが、
見直しポイントの一つとして、「色々なタイプの泡盛を置きたい」という考えがあります。

ライトな味わいが多かった当店の焼酎の品揃えの中に、濃厚かつ力強い風味の泡盛を加える事で、
お客様の選択の幅を広げたいという思いがあったのも理由の一つですが、
もう一つの理由として、シンプルながらも奥が深い泡盛の造り方に、私自身が魅了されたという事があります。

多くの焼酎は2段階に分けて仕込まれます。
例えば一般的な米焼酎の場合は、「一次仕込み」で麹に水と酵母を加えて酵母を培養して「酒母」を造ります。
その後、「二次仕込み」で、前工程で造られた酒母に主原料であるお米を加えて本格的な発酵を行いますが、

泡盛を仕込む場合、主原料は「米麹」(インディカ米と黒麹菌で造られた)だけとなり、
そこに仕込み水と酵母を加え、一度の仕込みだけで本格的な発酵を一気に行います。
麹だけで仕込まれるため、「全麹仕込み」と呼ばれます。

下の資料はFBO講習会テキスト「焼酎の基」からの出典ですが、
一般の本格焼酎と泡盛との製法の違いが時系列で良く分かります。

原料が米麹と水だけ、そして仕込みは一回のみという泡盛特有の製法は、
他の本格焼酎と比べると工程も少なく、シンプルとも言えます。

しかし逆に、泡盛はシンプルな工程だからこそ、
一つひとつの工程に対する力の入れ具合が全体の味わいを大きく左右するのでは、と思います。
「麹造り」「蒸留」「熟成」「割水・調整(ブレンド)」など、
各工程での蔵元さんのこだわりが明確に味に反映される、泡盛はそんな飲み物なのかもしれません。

そういった思いから、当店でも「色々なタイプの泡盛」の品揃えをする際には、
「工程ごとのこだわりが生きた味わい」をポイントに取り組んで行きたいと思います。

 

さて、本日は特に「麹造り」にこだわった贅沢な泡盛のご紹介をさせていただきます。


「松藤(まつふじ)プレミアムブレンド 30度 720ml」崎山酒造廠/沖縄県金武町
・原材料:米こうじ(インディカ米)
・アルコール度数:30度
・「三日麹」仕込み。3年以上貯蔵した古酒を60%ブレンド。
・価格(税別):2,100円

 

昔、琉球王国時代に王命を受け泡盛の製造を許可された三つの地域を「首里三箇(しゅりさんか)」と呼びます。
その中の一つである「崎山」をルーツに持つ崎山酒造廠様は、
昔ながらの三角棚を使ってじっくりと時間をかけた麹造りを伝統的に継承しており、
造られる泡盛は香味がやわらかでふっくらとしたコク感のある味わいで、国内外ともに高く評価されています。

2代目の崎山起松とその妻藤子の名前を冠した泡盛「松藤」は、
昔から結納などに縁起が良いとされ、「夫婦の酒」として親しまれてきました。

本日ご紹介する「松藤 プレミアムブレンド 30度」も、
最近では全国酒類コンクール泡盛部門で最高賞を受賞しております。

泡盛の麹造りにかける時間は、通常40時間(約2日間)と言われておりますが、
松藤の麹造りはそれよりも更に1日長くかけて造る「三日麹」なので、
その間にさまざまな香味成分の元が生成され、泡盛の味わいを奥深く複雑なものにしていきます。

仕込み水に使用されている恩納岳の伏流水は沖縄では珍しい硬度の低い「軟水」で、
「三日麹」から生み出される旨み成分と馴染みが良いため、濃厚でふくよかな味わいになります。

そして熟練のコウジサー(泡盛造りにおける杜氏)によって、3年以上熟成させた古酒を60%ブレンド
芳醇な香りと重厚なコクの、ぜいたくな味わいの泡盛に仕上がりました。

実際に飲んでみると、チーズやバニラを連想させるような非常にコクのある味わいでいて、
ストレートで飲んでもしつこさを感じさせない、品の良さ、バランスの良さを感じます。

手間ひまかけて造られた、こだわりの麹が生み出す味わいが存分に楽しめる逸品です。
琉球王朝から伝わる伝統の泡盛をぜひご賞味くださいませ。

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