気になって仕方がなかった白・黒のにごり酒!「國盛 のたぼうず」入荷しました!

蒲郡の酒屋「まん天や」の日記ブログにお越しいただきありがとうございます。
木村です。

このところいくつかのテレビの情報番組で、日本酒の醪(もろみ)には、
脂質の吸収を抑え、コレストロールを体外に排出する「レジスタントプロテイン」や、
コラーゲンの生成を助ける「α-EG」と、健康や美肌に良い物質が沢山含まれており、
それらの物質を全て摂取する事が出来る「どぶろく」や「にごり酒」の人気が高まっていると、
紹介されております。

(2019年4月に放映された「所さんの目がテン!」でも「どぶろく」の効能が紹介されてました)

ちなみに「にごり酒」とは、お酒の醪(もろみ)を粗ろ過しただけの白く濁ったお酒の事。
「どぶろく」とは漢字で(濁酒)と書き、
米と米麹、水のみを醗酵させて出来上がったもろみを一切ろ過しないにごり酒の事。

どちらもお米本来の味が生きていて、米の旨味、酸味と共に、
もろみを含んだ独特の喉ごし(食感)が味わえます。

5月以降、当店へもどぶろくや、にごり酒の問い合わせが相次いだため、
6月に入ってから当店でも愛知・半田市の國盛さんの「純米どぶろく」の取り扱いを始めました!

この「純米どぶろく」以外でも、國盛はにごり酒の老舗蔵として、
昔から色々なタイプのにごり酒を造っており、商品ラインナップもバラエティー豊か。

そんな國盛から昨年発売された、まさに「異色」のにごり酒があります。
その容貌に私はずっと気になっていましたが、ようやく昨日当店に入荷してまいりました!

(写真左)
「國盛 のたぼうず しろにごり」720ml

【アルコール度数】12%
【日本酒度】-30 【酸度】1.6 【アミノ酸度】1.0
【原材料名】米・米こうじ(いずれも国産)
【精米歩合】65%
【概要】なめらかさで繊細な口当たり。すっきりとした甘味の白にごり酒。
【価格(税抜)】1,200円

(写真右)
「國盛 のたぼうず くろにごり」720ml

【アルコール度数】12%
【日本酒度】-15 【酸度】1.6 【アミノ酸度】1.0
【原材料名】日本酒(純米にごり酒)・炭末色素(酒税法上リキュール扱い)
【精米歩合】65%
【概要】竹炭の色素で黒く輝くにごり酒。なめらかな口当たりに加え、竹林を感じるほのかな酸味。
【価格(税抜)】1,200円

(以下蔵元の中埜酒造様ウェブサイトより抜粋)

【のたぼうずとは?】
愛知県半田市に伝わる、竹やぶに住む古だぬきの妖怪です。
夜になっては酒蔵にのたりのたりと入り、酒蔵の酒を飲み明かす。朝になったらのたりのたりと竹やぶにかえっていく。
そんな姿から、古だぬきの妖怪はのたぼうずと呼ばれていました。

のたぼうずの着ていた白と黒の羽織にちなんで、白にごり、黒にごりのお酒をつくりました。

 

…この「白」と「黒」のコントラストが目に映える、まさに異色のにごり酒の「のたぼうず」。
特に「黒いにごり酒って!?どんな味だろう?」という、私の単純な好奇心によって、この度入荷してまいりました!

(それぞれグラスに注いでみると、本当に「漆黒」と呼べるような黒と「純白」とのコントラストが際立つ!)

実際に「しろにごり」を試飲してみました!
そのスタイリッシュなラベルの印象通り、にごり酒特有のお米の香りは抑えられ繊細な印象、
口当たりもお米の粒々感は少なく、微小な粒子状のもろみが舌を流れていくため、とてもシルキーです。
味わいもすっきりとした甘みでくどくないため、後味も残らずとても飲みやすいです。

続いてお待ちかねの「くろにごり」を試飲
しろにごりに竹炭を加えた事で、酒税法上ではリキュール扱いになりますが、
飲み口はしろにごりと同様、非常にシルキー。
違うところは繊細なお米の香りの中に、ほのかに竹林を感じさせるような爽やかな香りを感じるところと、
味わいの中に、竹炭特有の酸味を感じ、「しろにごり」よりもすっきりとキレるような味わいです。

どちらも数ある「にごり酒」の中でも、軽快で飲みやすい部類に入る「のたぼうず」。
確かにこの飲みやすい酒質であれば、飲み過ぎて化けダヌキ「のたぼうず」の如く、
のたりのたりとした足取りになるくらい酔っぱらってしまうかもしれません💦。注意が必要ですね。

ともあれ、これだけスッキリとした酒質であれば、料理の味を邪魔しないので、
「白」も「黒」もどちらも、食中酒としてもおススメ出来るにごり酒になっております。

濃厚なお米の風味をお求めの方には同じく國盛の「純米どぶろく」をおススメしますが、
スッキリとした味わいを楽しみたい方には、
断然この「のたぼうず 白・黒」をおススメしますよ!
この夏に冷やして飲み比べてみてはいかがでしょうか。