蒲郡の酒屋「まん天や」の日記ブログにお越しいただきありがとうございます。
木村です。
3日前の11月18日(日)、朝から豊橋の酒蔵「伊勢屋商店」様を訪れ、
豊橋酒販組合の酒屋の皆様と一緒に杉玉作りをしてきました!
*杉玉作りの風景です。ちなみに写真中央で杉玉を作っていらっしゃる方は
純米大吟醸「酛々(もともと) 」の杜氏である伊勢屋商店の小林周太郎さん。
スゴクきれいな杉玉をテキパキと作っていてさすが酒のプロ!と感動しました。
「杉玉(すぎだま)」とは、
造り酒屋さんの軒下等に吊るされている杉の葉を集めて球状にしたものです。
もともとはお酒の神様として信仰されている奈良県桜井市の大神神社(おおみわじんじゃ)の
三輪山のスギにあやかったというのが起源で
この神社では毎年11月14日に行われる醸造安全祈願祭(酒まつり)で拝殿に杉玉が吊るされます。
これが風習として、各地の造り酒屋へと伝わっていったそうです。
当店が加盟している豊橋酒販組合でも、毎年11月14日に近い日曜日に杉玉を作っているという事で、
今回から私も、はじめて杉玉づくりに参加させていただきました!
…では杉玉作り開始!まずは針金で作ったボールを芯に、杉の葉をひたすら差し込んでいきます。
杉の葉は結構トゲトゲしているので、差し込み作業には軍手は必須!
しかし私の綿の軍手には作業中杉の葉のトゲが盛大に引っ掛かり、
すぐに指先が穴だらけになってしまいました(-_-;)。(ポリウレタン製の軍手にするべきでした…)
差し込み方も隙間が出来ない様にギュウギュウ詰めに差し込んでいきます。
そうしないと後から杉の葉が抜けてしまうそうです。
上半分を差し込み終わったらひっくり返し、もう半分を杉の葉でギュウギュウ詰めにしていきます。
「ギュウギュウ詰め作業」を続ける事約2時間半…。何とか「杉の葉クラゲ」が出来上り!
この後は剪定ばさみを使って丸の状態にして杉玉の完成です。
ところが…、私の剪定作業が遅く、終了予定時刻の正午になっても作業が終わらず時間切れ((+_+))。
続きは蒲郡の家に持ち帰ってやる事にしました。
昼ごはんを食べて、その後1時間剪定作業に没頭。
なかなか球状にならないので手直しを繰り返すうちにどんどん小さくなっていくので焦りましたが…、
何とか、球状と呼べる杉玉が完成しました!くじけないで良かった~。
喜んでいると、これを見た長男に
「スーモみたい!(某不動産会社のCMマスコット)」
とからかわれましたが(笑)。
杉玉の下に木札を吊るし、今はこんな感じで店先に飾ってます。
12月に入ったら、クリスマスオーナメントを装飾しても良いかもしれません。
この杉玉、今は青々としていますが、時間が経つごとに枯れて茶色になっていきます。
その色の変化具合がそのままそのお店のお酒の熟成具合を表すと言われております。
当店でも今は平成30年度のしぼりたて新酒が続々と登場してきております。
この新緑の杉玉のように、11月~来年1月はフレッシュ感に満ちたお酒を販売していきますので、
ぜひお楽しみ下さい!