7月7日、晴れて。

蒲郡の酒屋「まん天や」の日記ブログにお越しいただきありがとうございます。
木村です。

本日は7月7日、世間的には「七夕の日」ですが、
数日前から西日本を中心に降り続けている豪雨でお祭りどころではありません。
今も現在進行形で河川の氾濫や土砂崩れ等の災害を引き起こし続けております。

出典:岡崎ルネサンスwebサイト

全国に一台だけ、愛知の岡崎市消防本部にしかないという特殊車両「レッド・サラマンダー」が、
昨年の北九州豪雨以来2度目の出動となり、本日岡山県に向かったとニュースで報じられてました。

私は蒲郡市の消防団に所属しているため、防災研修でもこの車両の事を聞き及んでおりましたが、
研修の中で、以下のような内容のお話が印象に残っております。

「通常この特別車両が出動する事は滅多になく、
通常の消防車では入ることが出来ないような大規模な浸水が発生した時くらいだ。
その証拠にこの車両が配備された2013年から3年間は全く出動機会がなかったが、
2017年の6月末の北九州豪雨で、ついに出動する必要に迫られた。」

その時は、昨年の北九州豪雨は歴史的にも稀有な凄まじい豪雨だったという事を感じたのですが、
まさか昨年に引き続き、2年連続でこの車両が出動する事になるとは想像だにしてませんでした。

今回のように、今まで滅多に起きなかったような異常気象が、
今後毎年のように起こるようになるのかと思うと、梅雨明けの季節が恐ろしくなってきます。

 

…一方、ここ最近の蒲郡の雨の状況の方は、昨日も大雨が降った時間帯が何度かありましたが、
いずれも瞬間的で、長時間降り続くといった事はありませんでした。

「蒲郡観光コンシェルジュ」の資格を持つ私の母から聞いたのですが、
蒲郡がみかんの一大産地になり得たのは、「全国で一番雨が少ない場所だから」だそうです。
降水量が少なく、日照時間が長い方が糖度の高い、甘いみかんに育ちます。

蒲郡は南は海に、北は山に囲まれてますが、五井山や宮路山という標高500m以下の低い山のため、
南からの湿った空気や雨雲がこもらずに北に抜け、
大雨が降ったとしても長時間に及ぶ事はあまりないそうです。

しかし、昨年は悪天候が多くて蒲郡みかんの生育には厳しい状況だったらしく、
露地みかんの栽培はかなり苦戦したそうで、果実の出来も雨が多かったせいか水っぽさを感じました。
「雨の少ない蒲郡」というのは、もはや過去の評価になりつつあるようです。

  

これは昨日7/6の蒲郡駅南のにあるみかんの木の写真です。
まだ青々として秋の収穫はまだまだ先ですが、
ここ数日、ろくに陽射しも浴びずに雨に濡れ続けたせいか元気が無いです。
既に地面に落ちてしまっている実もあります。

駅前のみかんの木を見ていると、豪雨、多雨の現象は西日本だけにとどまらず、
日本全国にわたり年々確実に多くなってきている、
そしてそれは私達の活力や大事なものを奪い取ってしまう程の脅威になってきていると感じます。

豪雨に対してどのように被害を最小限にくいとめるか、防災の観点から具体的に何が出来るか、
先月に大阪北部で発生した地震直後に感じていた事が、再び頭をもたげる事になりました。

 

…店内に流れているFMからは、DREAMS COME TRUEの「7月7日、晴れ。」が流れています。
今年の七夕を襲ったこの豪雨被害の終息を願うように、この豪雨が止み、早く晴れて欲しいと願うように、
おそらく多くのリスナーさんが、そんな思いからこの曲のリクエストをかけたのでしょう。

本日は全くお酒と関係無いブログで恐縮なのですが、
私も早くこの豪雨が止んでくれるように七夕様に祈ると共に、
この豪雨で被災されてしまった皆様に心よりお見舞い申し上げます。
そして被災によりお亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈りいたします。