<夢吟香のバケツ稲チャレンジ🌾>害虫・病気の脅威!果たして乗り越えられるか?

蒲郡の酒屋「まん天や」の日記ブログにお越し頂きありがとうございます。
木村です。

先日の台風5号の猛威も乗り越え、
その後も順調に成長しているように見えた夢吟香のバケツ稲達ですが、
稲が大きくなるにつれて、最近は色々な「小さな訪問者たち」によって悩まされております。

8/14時点。風になびくバケツ稲たち。

 

ベランダが賑やかになるのはいいんですが…、
訪問者の中には厄介な輩(やから)も混じっています。
私が気が付いた範囲で紹介させて頂きます。

まずは皆さんもよく見る「蛾(ガ)」です。
朝の水やりの時、飛んでくる水にビックリしたのか、
稲の中からバサバサッと飛び出してきます。

稲に卵でも産んでたんでしょうか…?もし、ガに卵を産み付けられたら、
そこからかえったガの幼虫が稲の茎の中を食い荒らして、
稲の成長をストップさせてしまうそうです。

ガを見かけるようになってからは、
私も稲の中に卵が産み付けられていないかチェックするようになりました。
とは言っても、稲も茎数が多くなってきているので、
目視出来る範囲になってしまうのですが…。

続きまして「ウンカ」です。
こいつらは体長が1cmにも満たないくらい小さいので非常に発見しづらいのですが、
台風5号が来た際、バケツ稲を自室に避難させた時に、
何やら小さいセミのようなものがピョンピョンとパソコン画面にぶつかってくるものがあり、
そいつをよくよく見たらウンカでした。

ウンカ達は梅雨の時期にアジア大陸からジェット気流に乗って日本にやってくる「空の旅人」。
しかしいったん日本に降り立つと、出穂時の稲を食べたり、
「縞葉枯病(しまはがれびょう)」という病気を蔓延させたりと稲に対して悪さをします。
バケツ稲をよくよく見ると、ところどころ既にウンカにやられた形跡があるようです。

ギザギザになった葉っぱ。ウンカに食われたか?

 

「ヒメトビウンカ」が媒介する「縞葉枯病(しまはがれびょう)」の症状!別名「ゆうれい病」と言われますが、その名の通りゆうれいの様に葉がヒョロヒョロと細くなって垂れ下がります。

 

ウンカを放っておくと、せっかく出てきた穂をこいつらに食べられてしまう危険があり、
「ゆうれい病」も他の稲にも感染して、穂が出る前に枯れてしまうかもしれません。

そこでこれ以上被害が広がるのを防ぐため、病気になった葉っぱを切り取って、
その後バケツの水に使い古した食用油を少々垂らします。

酒米の稲だけに、お猪口で油をどうぞ🍶

 

油を垂らした後に稲を揺らしたら、
葉や茎に付いていたウンカが払い落され、水の中に落ちて油に絡まり窒息死するそうです。

元々今回の「夢吟香」という酒米の稲は、「ゆうれい病」に耐性を持っている品種らしく、
症状はある程度のところまでで重症化しないようですが、
台風が来て以来、定期的にお猪口で稲と「油酒」を一献傾けるようになりました。
稲達の健やかな成長のためのゲン担ぎにもなりそうですしね。

そして一番やっかいな訪問客が「カメムシ」です。

こいつです。最初はテントウムシの仲間かと思って微笑ましく見守っていたのですが、調べると実はカメムシでした!

 

カメムシは、稲の穂を食べて傷つけてしまい、お米に斑点状の模様がついて傷んでしまいます。
そろそろ穂が出てくるタイミングを見計らって、蒲郡のこんな狭いバケツ稲にまで来てくれるとは、
ホントに律儀な虫ですよ(+_+)。

「カメムシが出た時は取り除いてビニール袋に入れてゴミとして捨てて下さい」
…と、バケツ稲の質問集には書いてありましたが、
ビニール袋に入れる時に、カメムシ特有の臭いがメチャクチャ臭くて懲りてしまい、
最近では彼らを見つけたら、「デコピン」で飛ばしております(+_+)。

…こんな感じで、穂が出る直前のバケツ稲に目を付けた厄介な輩達が後を絶ちません。
しかし、時にはこんな救世主もやってきてくれます。

赤トンボ。分かりづらくてスミマセン…。

 

「赤トンボ」「塩辛トンボ」が定期的に偵察に訪れてくれます。
トンボはガの幼虫やウンカ、カメムシを食べてくれるので、とても心強いです。
秋の産卵期を控え、食欲旺盛になっているのかもしれませんね。
これからもトンボさん達とタッグを組んで、稲を育てていきたいです🌾。

本日で8月も半分を過ぎました。予定では今月は穂が出る月です。
病気や害虫の脅威を乗り越え、今月中に穂を出す事は出来るのか?
またこのブログで経過の報告をさせていただきます。